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8月8日の思い出。
2007 / 08 / 08 ( Wed )

私は幼い頃から “ペットのいる生活” に、とても憧れていた。

姉との2人暮らしにも慣れた頃、姉には内緒で、
どんなペットを飼うか、ペット屋さんに行ったり本でいろいろ調べていた。
リクガメやウサギが候補にあったが、友達がフェレットを飼っていて、
かわいいし、育てやすいと聞いて、フェレットに決めた!

・・・しかし、かなりの難問が待ち受けていた。

姉はどうしようもない「動物嫌い」だ。

フェレットのかわいさや育てやすさを本で見せて説明し、
毎日のように姉を説得し、

「絶対にお姉ちゃんには迷惑を掛けないっ!!」

と言う約束で、しぶしぶ了承を得た。

・・・ひとことでフェッレトと言っても、いろんな種類があり、
ペット初心者なら男の子の方が大人しいから飼いやすいとのことで、
私は身体全体がオフホワイトで手足がちょっと茶色い、
「シナモン」という種類の男の子を選んだ。
当時付き合っていたMくんが、私の誕生日にプレゼントしてくれた。

数日後、依頼していたペット屋さんから
「フェレットちゃんが来ましたよ♪」と電話を受け、
早速、会いに行った。

ドキドキしながら、ペット屋さんの中に入ると、
生後2ヶ月の、片手の手の平よりも小さな真っ白いフェレットが
よたよたしていた。

「か、かわいい・・・!」

育て方はもちろん、抱っこの仕方も分からないので、
友達に色々と教えてもらった。

いよいよ、姉と私と『みるく』の生活が始まった。

・・・フェレットは約半年で成人になる。
1日の4分の3ぐらいはハンモックで寝ている。
とても好奇心旺盛で、いろんなところにもぐりたがる。
最初の3ヶ月ぐらいは、ニンジンを擂ったものや、
フェレットフードを水に浸して軟らかくしたものを、
手を怖がらないよう慣れさせるため、それらを手にのせて食べさせた。
成人になればほとんど鳴かないが、
赤ちゃんの頃の「かまってかまって鳴き」が、
嬉しいときもあれば、うっとおしいときもあり、
ペットでこんなに大変なんだから、
子供を育てるって、ほんとに大変なんだなぁと、
母の苦労を少し知り、ここまで育ててくれたことに感謝した。


・・・『みるく』は、とても頭が良かった。
トイレも1回で覚えたし、名前を呼ぶとちゃんと近寄ってきた。
「ハウス!」と言うと、ちゃんとゲージの中に戻った。
予防接種で掛かりつけの動物病院に行ったときも、
まわりの暴れているフェレットをよそに、
『みるく』は、私の膝の上にちょこんと座り、一緒に絵本を読んだりして、
病院ではかなりの評判だった。

・・・『みるく』は、とても優しかった。
私が仕事でイライラして、必要以上に『みるく』を叱り過ぎ、
ハッと我に返って「ごめんね・・・。」と言って手を伸ばすと、
許してくれるかのように、手に顔を寄せてきてくれた。
仕事から帰ってゲージから出すと、『みるく』はあちこち走り回るのに、
私が落ち込んでいると、
そんな時は必ず私の足元から離れずにそばにいてくれた。


『みるく』が来てから、2度目の夏がやってきた。
フェレットは、30度以上の部屋に15分いたら
熱中症で死んでしまうくらい、とても暑さに弱い。

前の年の夏、ずっとクーラーをつけていたので、
クーラーの調子が悪くなっていた。
その日は天気も曇り空で、電気代もかなりの金額になっていたので、
クーラーをタイマーセットして仕事に行った。
仕事から帰ると、ちょっと前に帰っていた姉に、すごい勢いで怒られた。

「あんたーっ!!!
 『みるく』が暑そうにしてて、息がハァハァ言うてたやんかーっ!」

急いで身体を冷やして落ち着かせてから、ご飯をあげた。
“小動物は、ご飯を食べなくなったら、かなり危険”と聞いていたので、
食欲もあり、お水も飲んだので、ホッとした。

次の日、いつものようにクーラーをつけっぱなしにして、仕事に行った。
仕事から帰ると、先に帰っていた姉に、すごい勢いでまた怒られた。

「あんたーっ!!!
 『みるく』が寒そうにしてて、
 何度もくしゃみして鼻水垂らしてるやんかーっ!」

前の夏は特に何もなかったので、
この夏も大丈夫だろうと安心していたのが大間違いだった。

・・・3週間ほど前にちょっとした手術をしていたことをすっかり忘れていた。
いつもと変わらない様子に、すっかり元気になったと思っていた。
手術で消耗した体力と昨日の暑さで、
『みるく』の身体は、すでに体温調節が出来なくなっていた。
そんなことなど全く気付かずに、次の日は、寒かったらいけないと思い、
クーラーをやめて扇風機にして、仕事に行った。
仕事から帰ると、先に帰っていた姉の様子が昨日と違っていた。

「・・・『みるく』が、帰ってきたときは、暑がってハァハァ言うてたけど、
 ちょっと前からグッタリしてるねん。」

朝ご飯が入った食器の中には、ご飯がほとんど残っていた。
お水もほとんど減っていなかった。

私は、泣きながら無理やりご飯を食べさせた。

・・・食べてくれなかった。

食べれないくらい苦しいのに、
それでも泣いている私の足元から離れず、そばにいようとしてくれた。


心配してくれた友人が、夜間もやってる動物病院に連れて行ってくれた。
そこは犬・猫専門で、フェレットのような小動物はまるで担当外だった。
原因が分からないので色々検査しましょうと言うことになり、
『みるく』はあちこち毛を剃られ、とても痛々しかった。
まるで、『みるく』を小動物のサンプルにでもしてるような、
ヘラヘラしている病院の先生の態度に憤りを感じたが、
何も出来ない私は、ただ我慢するしかなかった。

次の日も朝から仕事なのに、遅くまで付き合ってくれた友達に
何度もお礼を言った。

朝から夜勤明けのMくんと掛かりつけの動物病院に行った。
病院の院長先生は、少し変わっていて、
生命に問題がなければ、テキトーに対処するが、
とても信頼の持てる先生だ。

3週間前の手術の時とは全く違う眼差しだった。
事態はかなり深刻で、すぐに入院することになったが、
「難しいね・・・。」と言われ、
信じられない思いと、きっとなんとかしてくれる!という思いで、
頭の中がぐちゃぐちゃになった。

・・・その日の夜、不思議な夢を見た。
私が部屋にいたら、『みるく』がパッと現れて、「ありがとう」と言ったとたん、
煙のようになって、螺旋を描きながら消えていった。
私は、飛び起きた。とても夢とは思えなかった。

次の日、いてもたってもいられない気持ちで仕事をしていた。
前日休んだので、仕事が溜まっていて忙しく、
お昼過ぎからケータイに何度も病院から電話があったことに気付いたのは、夕方だった。
1つ目と2つ目の留守電には、「至急連絡下さい。」と入っていた。
3つ目の留守電には、「かなり様態が悪化していますので来て下さい。」と入っていた。
私は涙をこらえることが出来ず、泣きながら早退したい旨を告げた。


5分後に家に着き、コップ一杯の水を飲んで少し落ち着かせてから、
病院に電話した。

「あ、あのっ、○○ですが、『みるく』は、どうなんですかっ?!」

「あっ、○○さん!ちょっと待って下さい!」

受話器の向こうで院長とやりとりしているのが聞こえたが、
何を言っているかは分からなかった。

「・・・もしもし、たった今、息を引き取りました。」

「え・・・?」

一瞬、言っている意味が分からなかった。

「・・・そ、そんな。うわぁーっ!!!」

「○○さん、落ち着いて下さい!
 『みるく』ちゃんは最後までがんばりましたよ!」

そのひとことで、なんとか最後まで会話のやりとりをしたが、
ほとんど頭に入っていなかった。

電話を切り、立っていれなかったので、しばらくその場にしゃがみこんだ。
なんとなく状況が見えてきて、
私は自分の部屋に行き、ベッドで思い切り泣いた。

身を切られるような、胸を押しつぶされるような、
こんな悲しみを今まで経験したことがなかった。

人は、あまりにも悲し過ぎると、声も涙も出ないんだと初めて知った。

「なぜ、あのとき、ちゃんとクーラーをつけていればっ!!!」

私は、何度も自分を責めた。何度も何度も。
悔しさで唇を噛んで血が出ても、それでも責め続けた。


Mくんと姉と病院に向かった。
車中は、私の泣き声だけが響いていた。

病院に着き、『みるく』のいる部屋に案内された。
いつもハンモックで寝ているように、くるんと丸くなった『みるく』がいた。
ピンク色した三角の鼻は血色を失い白くなり、身体も硬くなっていた。
抱っこしたら、今にも動きそうだったけど、
何度も何度も名前を呼んでも、目を開けることはなかった。

人前では、滅多に涙を見せない姉が、しくしく泣いていた。

私は姉に、
「最後に一度でいいから『みるく』を抱っこしてあげて。」とお願いした。

姉はぎこちない手つきで、恐る恐る『みるく』を抱っこしてくれた。
そして、泣きながら言った言葉を、私は今も忘れない。


「・・・『みるく』が、こんなに重かったなんて、知らんかった。」


しばらくして、友達が忙しい中、駆け付けてくれた。
彼女には、最初から最後まで、お世話になりっぱなしだった。

家に連れて帰り、ハンモックに寝かせて、しばらく、ぼーっと見ていた。

『みるく』が死んだことが信じられない。
明日の朝になれば、いつもみたいに『みるく』が「おはよう♪」って
言ってくれるはずだろう。


・・・次の日の朝、昨日の出来事は、現実としてそこに存在していた。

名前を呼んでも、やはり『みるく』は動かなかった。

Mくんと、家によく遊びに来てくれた後輩と、宝塚にある動物霊園に
『みるく』を連れて行った。

小さなお棺の中の『みるく』は、とても穏やかで安らかだった。
毛を剃ったところに花をたくさん飾った。

お経を唱えてもらい、いよいよ火葬場に向かった。
これで、本当に最後のお別れだ。
何度も何度も頭を撫でた。
「ごめんね」と「ありがとう」を、何度も繰り返した。

40分後、骨を拾いに行った。
火葬の担当の方に、
「小動物は骨が小さいから、焼いたら砕けて粉々になるのに、
この子は頭もしっぽもきれいに残ってるよ。
ほら、のど仏がちゃんと残ってる。」と言われ、
『みるく』は最後の最後まで、親孝行してくれたんだと、
感謝の気持ちでいっぱいだった。


・・・あれから2年が過ぎたある日、
『みるく』の四十九日の時、
私のとても非常識な突拍子もない行動のために、
『みるく』に係わるものを全て処分しなくてはいけなくなった。


『みるく』がいた日々は、とてもかけがえのない時間だった。

今日、8月8日は『みるく』の4回忌だ。

『みるく』は、我が家に来て、幸せだったろうか・・・?



                          虹職人さんの日記より




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コメント
*  *

虹ちゃんと

みるくちゃんは

家族ですからhttp://blog115.fc2.com/image/icon/e/420.gif" alt="" width="14" height="15">http://blog115.fc2.com/image/icon/e/420.gif" alt="" width="14" height="15">http://blog115.fc2.com/image/icon/e/420.gif" alt="" width="14" height="15">
by: エリザベス * 2007/08/21 * 23:40 * URL [ 編集] | page top↑
*  *

そうだよねぇ。
いつも側にいてくれるんだもん。
その思いは届いているよねe-454
by: 花精 * 2007/08/22 * 01:33 * URL [ 編集] | page top↑
*  *

花精さん:

ありがとうございますhttp://blog115.fc2.com/image/icon/i/F9C7.gif" alt="" width="12" height="12">

やっと『みるく』と向き合えることができましたhttp://blog115.fc2.com/image/icon/i/F9CE.gif" alt="" width="12" height="12">

by: 虹職人 * 2007/08/25 * 02:34 * URL [ 編集] | page top↑
* はい! *

エリザベスさん:

家族って、本当に素晴らしいと思いますhttp://blog115.fc2.com/image/icon/i/F9C7.gif" alt="" width="12" height="12">

父や母や兄、姉に出会えたこと、
『みるく』に出会たこと、
いっぱい「ありがとう」ですhttp://blog115.fc2.com/image/icon/e/17.gif" alt="" width="14" height="15">

by: 虹職人 * 2007/08/25 * 02:39 * URL [ 編集] | page top↑
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ハンモックへの思い
母親から「クゥー」(フェレット)の冬のハンモック注文して、大きいの!と言われたので探しました。冬用で50cm×50cmはこれだけです。この12月で5歳になったクゥー。そろそろ寿命ですが・・・。・模様替え・ハンモック夏仕様~・チョッとだけお仕事したよ(^^;)・横着モノ! フェレットのレス【2007/08/11 21:01】
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