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葉 祥明さんの『地平線の素描帖』のこと
2008 / 03 / 02 ( Sun )
「葉っぱ塾」の活動を始めるときに大きなヒントをくださった
恩人、葉 祥明さんが最初のエッセイ集『地平線の素描帖』を出版されたのは
1982年のことです。今、その本が私の手元にあります。

 この本に最初に出会ったのは、初めて北鎌倉の葉 祥明美術館を訪れたときでした。
展示ルームの中央にあるソファに座って、
そこに置いてあったたくさんの本の中からこの1冊を手に取って読み始めると、
読み終えるまでの小一時間、立ち上がることもなくその文章に没頭してしまいました。

 そこに書かれていた言葉の数々は、
まさにそのときの自分が心から欲していながら、
何を欲しているのかは定かではなく、
自分のこれからのことについて何の明かりも見えない
閉塞的な状況にあった私のために書かれたような気さえするものでした。

 読み終えて係りの方に「この本手にはいりますか?」と尋ねましたが、
「もう絶版で、これだけです」とのこと。とても残念な気持ちだったことを覚えています。



 その後しばらくして地元の長井市立図書館に行ったとき、
入り口を入ってすぐのところにある図書検索カードの引き出しに目が行きました。
何か別の用事で行って、そこで待たされていたのだったと思います。
ふと思い立ってこの本のカードを探してみたら、何とあるではないですか! 
早速司書の方にお願いしましたら、奥の書庫から探し出してきてくれました。

 2週間の期限いっぱい借りました。
そしてその間、ワープロに本文を打ち込みました。
仕事から帰って少しずつ。
2週間では半分ほどしか打ち込みできませんでしたので再度2週間延長。
ようやく打ち終えることができました。
今から15年前の冬のことです。
打ち込んだ文章を2部プリントアウトし、一部は弟に、一部は手元に残しました。

 それからしばらくして上京したときに、葉さんとお会いする機会があり、
そのことをお話したのです。
「八木さんのような人もいるし、ほかにも再出版して、と言ってくれる人もいるんです。
もしかしたらまた出すかもしれません。」とそのときおっしゃっていたのです。
それが実現し、『地平線の彼方』として復刻版が出されたのは1997年のことでした。

 出版された直後、葉さんから
「復刻するにあたって書き直すべきところがないか見直したのだけれど、
一字一句手直しをする必要はありませんでしたので、そのままです。」とお聞きしました。
新しく出されたその本を早速購入したのはもちろんですが、
これまでもう何十冊も、これはと思う方、葉さんの言葉が必要だと思った方々にお贈りしてきました。

 気持ちの中には、あの最初の『地平線の素描帖』が手にはいらないかなあ、という気持ちがずっとありました。
一度だけ親戚の家で見たことがあります。
それは「第1回葉 祥明ブナの森セミナー」を開催した2000年9月のことでした。


 セミナーの会場に向かう前に葉さんを伴ってその家を訪れたのは、
その数年前にその家の娘さんが若くして白血病で亡くなっており、
その方が葉さんの絵が大好きだったことを聞いていたからです。
その家でお母さんが「娘の部屋にこんな本がそのままおいてあります」と
茶の間に持ってこられた中に、この本が入っていました。
葉さんはていねいにサインしてくださいました。

 あの本がほしいなあ、という夢は、思わぬ形で実現しました。
私の小学校以来の同級生のUさんが一昨年から市立図書館の館長をしていたのです。
今年の年明け早々、たまたまある会合で一緒だった彼に、その話をして、
書名をメモに書いて渡しておきました。
「もうずいぶん前の本なので、廃棄したかもしれない」とのことでした。

 しかし数日後の夕方、わざわざ我が家を訪ねてくれて、
「この本か?」と言って差し出してくれたのはまさに「その本」でした! 
裏表紙を引っくり返すと、そこには貸し出しカードが入っています。
正確には「貸し出し期限日票」です。
その本は延べ4回貸し出されており、最後の2回は、15年前に私が借り出したときのまま、以下は空白でした。
つまり「その本」は、2回借りた私が返却して以来、ずっと書庫に眠っていたというわけです!

 Uさんは「いったんあずかって帰り、廃棄の手続きをしてくる。どうやらこの本はお前に持っていてもらったほうが幸せそうだから・・・。」と言ってくれたのです。
それからさらに数日して、その本は、ついに私のところにもらわれてきました。
Uさん、ありがとうございました。大切にします。

 自分の人生の大きな転換点で、人は「めぐり愛」というものを経験するのですね。
私にとっては葉さんとの出会い、この本との出会いがまさにそうでした。
その道の延長線上に「葉っぱ塾」があり、
そうして、これほどたくさんの素晴らしい人々との「めぐり愛」が待っていたのです。
私にとってはバイブルのような1冊です。

 復刻された『地平線の彼方』は、今でも手に入ります。よろしかったら読んでみてください。





やぎおじさんの日記より




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