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 「本当の自分へ還る旅」 1日目
2007 / 09 / 03 ( Mon )
これから始まるのは、ある夫婦の物語です。

物語は5話完結です。

登場人物のヨウコ、またはケイスケにあなたを重ねて読んでみてください。

はたしてこの夫婦に何が起こっていくのか・・・
 
それでは「本当の自分」へ還る旅に出発いたしましょう!




  [登場人物]


  ヨウコ・・・
30歳専業主婦、子ども一人、ケイスケと21歳の時に大恋愛の末結婚。
  ただ最近はケイスケの言動に失望し、爆発寸前。



  ケイスケ・・ 
35歳、小さな広告代理店の代表。会社設立当時の勢いは見る影もなく
  売上げは右肩下がり・・ストレスが溜まり「パニック障害」を発症。
  現在、心身ともに疲れきっている。


┌──────────────────────────────────
□■ 人生で最も長い「最悪の一日」  
└──────────────────────────────────

 桜が8分咲きの4月初旬。
 ケイスケは疲れきった表情でJRのホームのベンチに座っていた。

 
 「ダメだ・・普通電車にすら乗れない。一体どうしたらいいんだ・・」
 
 ケイスケは、会社の経営がうまくいかず、あらゆる金融機関から
 多額の借金をしながら、なんとか運営を続けていた。


 しかし、それももう限界を迎えようとしていた。
 しかも、重なるストレスで“パニック障害”を発症していたのである。

 
 「この会議をキャンセルしたら、もうおしまいだ。
  とりあえず遅れることを伝えておこう」

 携帯電話を取り出して、大手広告代理店のD社の営業部長の
 直通ダイヤルをプッシュした。

 「あの、すみません。ケイスケです。部長・・すみません。
  今日の会議なのですが、体調が悪くて、少し遅れそうなんです。
  申し訳ありませんが・・」

 ケイスケの声をさえぎるように、部長が話し出した。

 部長「ああ・・もういいよ」

 「えっ・・」

 部長「もういいって。最近きみのところの仕事に不満があったんだ。
    今日は新しい事務所の担当者も呼んである。
    だからもういいよ。ゆっくり休んで治せよ」

 「はあ・・ありがとうございます」


 ケイスケの目から堰を切ったように涙が溢れ出した。

 9年前に会社を設立した当時の活気に満ちた自分を思い出していた。

 若く前途有望な会社だと評判が高く、銀行の担当者が連日ケイスケの
 会社に融資話を持ってきていた頃がはるか昔のことのように思えた。


 「どこでどう間違ったんだ。一生懸命やってきたじゃないか」

 電車は5分おきに正確に到着し、無表情で車両に乗り込む人々。
 ケイスケは、当たり前の社会からいきなりはじき飛ばされ
 絶望感の中にひとりいた。

 
 「ちくしょう、俺はどこへ行けばいいんだ」

 会議に出ている社長が事務所に戻るわけにはいかない。
 ただ電車にも自動車にも乗ることができない。

 ケイスケはもう完全に行き場を失っていた。



 そのとき、携帯が鳴った。
 ディスプレイを見ると、そこに「ヨウコ」の名前が表示されていた。

 なんなんだ。こんなときに・・

 「もしもし、私だけどさ。もう限界だよ。
  いつになったら給料入れてくれるの?
  一度ゆっくり話を聞きたいんだけど、今日何時に帰ってくるの?」

 「・・・・ああ、今日は早めに帰れると思う」

 「わかった、じゃあ」

 
 
 ・・最悪だ

 ケイスケは、もう2ヶ月も家に給料を持って帰っていないことを
 思い出していた。

 ホームの向こう側に見える華やかな桜は、ケイスケにとって
 自分の惨めさを強調させるだけの存在になっていた。




 ケイスケは、ヨウコに仕事の話をしたことが一度もなかった。

 「男は、家庭に仕事を持ち込まない」それがケイスケの美学だった。

 ただ今日だけは、そんな美学は何の役に立たない。
 ケイスケには、もう逃げ場がどこにもなかった。



 職員室に呼びだされた小学生のようにヨウコの前に座っていた。

 「あなた最近おかしいわよ。何がどうなっているのか、わかるように
  ちゃんと話してちょうだい。さもなければ」

 「・・さもなければ、何なんだよ」

 「もう覚悟してるから・・」

 ヨウコの目にうっすらと涙がにじんでいた。

 ケイスケは遠くから恐怖が迫ってくるのを感じていた。

 パニック発作だ。

 じっととした汗が吹き上げ、目は焦点を失いかけていた。



 「あなた!私の話聞いてるの?」

 「・・ああ、ちょっとだけ待ってくれ」

 ケイスケはズボンのポケットからハンカチを取り出し
 吹き上げてくる汗を拭いた。

 
 「あなた、パニック障害でしょ」

 「・・・なぜ、それを知ってるんだ」

 「部屋のそうじをしているときに、本棚の奥にパニック障害の
  専門書を見つけたのよ。
  ちゃんとお医者さんには行ってるの?」

 「いや、最近会社が忙しくて、そんな暇はなかったんだ」

 「会社が忙しいのに、なんで給料が入ってこないのよ」

 「・・・・すまん」



 ヨウコの口はへの字に結ばれていた。

 今にも大声を上げて泣き出しそうなのをグッと堪えていた。

 
 「一体なんのための夫婦なのよ」

 「・・・・・・・」

 ケイスケはひとことも言い返す言葉が見つからなかった。

 「私がくやしいのは、あなたが何をしているのがわからないことよ。
  こんな関係だったら、もう一緒に住んでいる意味なんてない」


 「たのむ、ヨウコ・・」

 「いまさら何よ」

 「たのむから、見捨てないでくれよ。今出ていかれたら俺はもう・・」


 
 「ケイスケのバカ!」

 ダムが決壊するように、ヨウコの目から涙が溢れ出てきた。

 9年間ずっとひとりで家庭を守ってきたことやケイスケに対する
 不信感などをヨウコは泣きながら話をした。

 「ごめんな、ヨウコ・・・
  やっと今になって、自分のバカさ加減がわかったよ。
  俺は生まれ変わる。いや生まれ変わりたいんだ。
  おまえが許してくれるなら、一から出直したい」


 「そんなに簡単に許せないわ」

 「・・・どうしてもダメか」

 「口だけならなんとでも言えるわよね。
  ちゃんと行動に表してちょうだい」

 「も、もちろん、そうするつもりだよ」

 「じゃあ、今度の日曜日は家にいてちょうだい」

 「日曜に何があるんだ?」

 「ある人が訪ねてくるから・・」

 「えっ、ある人って誰だよ」

 「いやならもういい!」

 「・・・わかったよ、おまえの言う通りにするよ」


 なんとか最悪の状況を脱したケイスケだったが
 日曜日のことが気になって仕方がなかった。


 一体誰が来るっていうんだ・・


 2日目へ続く

 


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                        人生上昇塾 ~本当の自分へ還る旅~ より
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