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「空での涙」
2007 / 10 / 29 ( Mon )
hikouki.jpg



 一大事でもないのに、グルグルと考えてた。

 自分の事と他人の事、
法の知識に会計の事、
日本の生活と海外への道。

そして本当に一番大切な事は何なのか。

疲れからか全身が熱かった。

フライトアテンダントに「頭痛薬はありますか」と言った事は覚えている。
だが飲んだのかよく分からないまま、眠りについた。


 途中熱くて目を覚ました。
かけた覚えのない毛布をどかして、
水を飲もうとした時には既に客室乗務員は隣にいた。

色々お話しながら、
私は「お陰様で良くなりました。ありがとうございました」と言った。

彼女が笑顔で立ち上がった時、日の光で名札が少しだけ見えた。

 私は悩みが自然消滅するのを待つのではなくて、
積極的にやめる事を決断した。

あらゆるものから良い点を考えようと試みた。

まず「悩み」に悩まないよう問題点を書き出した。
書いている内に大した事ではない事に気づいてきた。

次に窓の外の美しさに意識の焦点を当てながら、
この飛行機が無事に飛んでいること、
機内サービスの良さなどを数え始めた。

 すると前に航空会社の説明書が置いてある事に気づいた。
そして説明書の中にアンケート用紙を見つけた。

それは客室乗務員を評価するもので、
客が提出すれば表彰されるというものだった。

私は先ほどの深く親切な方の名前を覚えていたので記入して、
机の上にそっと置いておいた。


 するとしばらくして奇妙な事が起こった。


 なんと彼女はその評価表を握り締めて私の所に走って来たのだ。
そしてお礼を言っている内に突然泣き始めたのである。

私は慌てて「どうしたのですか?」と聞いた。

すると彼女は自分が新人でやっとフライトアテンダントになった事、
失敗ばかりだったのに初めて客から良い評価をもらった事、
自分に能力がないのではないかと思っていたという事まで私に話し始めた。

もちろん普通ならあり得ない事だが
きっと彼女は幼少から数々の試練を乗り越えてきたのだろう。
私には想像もつかないレベルで。そう感じた。


 落ち着いた後、彼女は続けた。


「今日のことは一生忘れません」


 私はその瞬間自分の事が頭をよぎった。

大きな事を成し遂げるのは難しいと思っていたが、
それは「意外に簡単である」こと、

継続的な喜びを得るのは難しいと思っていたが、
「意外に簡単である」こと。

本当に大切なものは見えないが、
「意外に身近にたくさんある」ということ。

色々な想いがふっと浮かんだ。


 顔を上げたフライトアテンダントは別人だった。

自信と喜びに満ち溢れていた。

私も一生この日を忘れないと思う。




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